石鹸が環境にやさしいって話
石鹸はベースに動物や植物の油脂を使い、
それに苛性ソーダや苛性カリなどのアルカリを加えて作ります。
合成洗剤は石油(合成界面活性剤)をベースとして使用し、
たくさんの助剤を加えて作られています。

環境に悪いといわれるのは合成界面活性剤で、
石鹸の脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムも
界面活性剤の一種ですが、
これは‘合成’界面活性剤とは呼ばれません。
石鹸以外の界面活性剤を合成界面活性剤といいます。

合成界面活性剤は分解が非常に悪く、バクテリアなどの生物に
対して毒性も強いのです。
バクテリアは下水などの汚れを分解しきれいにする役割がありますが、
合成界面活性剤が下水に流れ込むとバクテリアを殺してしまうのです。
合成界面活性剤も3ヶ月もすれば分解されますが、
石鹸なら1日でバクテリアによって炭酸ガスと水に分解されます。
だから石鹸が環境にやさしいのですね。