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１９２８年、アルザス地方出身の両親のもと、フランス、ベルフォールに生まれる。
８才頃からデッサンを描き始め、画才を現す。教育者であった祖父は、孫の才能を伸ばすため愛情を込めて環境作りに努め、自然の美しさに対して謙虚であることを教えた。１９３９年から１９４５年の第２次世界大戦中、ガントナーはベルフォール美術館長に師事して油絵を学ぶ。当時この美術館は一般公開されていなかったのだが、彼は一人で飽きることなく中性の彫刻を眺め、ドラクロワ、ヨンキント、クールベなどの絵画に親しんだ。
大学入学資格試験（バカロレア）終了後、ガントナーはパリに一年余り在住し、エコール・デ・ボザール（国立芸術大学）にも通ったが、むしろ美術研究所に学び、大半の時間を美術館で過ごした。故郷に帰ってからは生活に窮したが、苦にせず、また絵の道をあきらめることなく制作に励んだ。
１９５０年代後半、著名な美術評論家クロード・ロジェ・マルクスの目にとまり、その後まもなく（１９６１年）クリティック賞を受賞する。以来、順調に作家活動を展開し、フランス国内や国外で６０以上の個展を開催する。ベルナール・ガントナーはリトグラフにも豊かな才能を見せ、また数々の豪華本の挿絵も制作している。
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