1965年、英国マンチェスターに生まれる。1985年に、ミッドチェシア美術大学の基礎コースを終了し、ウィンチェスター美術学校でテキスタイルデザインを勉強する。学年最後の年には、コベントガーデンにあるスミス・ギャラリーで卒業制作の作品が展示される。
卒業後、タフの作品は多くのイギリスや海外の業者が購入している。アメリカ、ヨーロッパ、日本のテキスタイル業界がタフのデザインを採用している。又、雑誌の表紙、カードにもなった。版画を制作するようになってからは、その作品は数々の雑誌に登場しているが、中でも1994年に「ザ・レディ」の表紙に使用された事は特筆に値する。
1988年の終わり頃、コーンウォールのファルマスに引っ越し絵画に専念するようになる。1993年、初めてのシルクスクリーンを手掛けているが、彼のアクリル画のテクニックをシルクスクリーンに活かすことに成功している。それ以来、彼の版画は全て完売されている。
タフの生み出す作品は、独特な魅力にあふれている。色使いは光と濃淡の微妙な変化をうまく捉えながら豊かで力強い。モチーフとしてコーンウォール地方の港、街並み、風景がよく描かれるが、どれもイギリス西部地方のエッセンスをうまく取り入れている。
リチャード・タフは、イギリスで最も人気のある若手アーティストの一人であり、彼の作品は、メディチギャラリー、ウェーブギャラリー、アイギャラリーなど数々のギャラリーで展示されている。
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