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キャサリーン・キャディックは、１９３７年リバプールに生まれ、田舎で育った。 ハイ・ウィクーム美術大学で教育を受け、絵画の名誉学生として卒業した。
息子が学校に入るまではフリーランスのデザイナーとして働き、その後何年かは、美術の教師をした。 その後グラフィックに転向し、多忙なデザイン・スタジオを経営する。
この間、シティ＆ギルド・コースの試験官としても働いた。
１９６８年よりフルタイムで絵を描き始め、展示会を主として開催した。 １９７６年よりエッチングを始める。 それ以来、イギリス、ドイツ、アメリカ、カナダ、極東など、広い地域で彼女の作品が展示され、コレクションされている。 また、ナショナル・トラスト、ウッドランド・トラストからも、作品を依頼されている。
彼女はずっと樹木を主題としてとり上げてきたが、首尾一貫して抑えた色彩を用いている。枯れ草、風雨にさらされた柱や建物、野生のチャービル（セリ科の植物）、はるか向こうにかいま見える丘陵など、彼女が描く全てのものが空間と平和、そして静謐を表現している。そして、こういった事柄こそアーチストが心に描く風景なのである。
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