マクドーウェルはイギリス北部で生まれ、そこで教育を受ける。彼の初期の作品はヨークシャー地方の荒野や風景を主に描いているが、そこには生まれ育った環境の影響がはっきりと出ている。
マンチェスターとケンブリッジの大学で現代語学を、そしてインスブルック大学で美術史を学んだ後、8年間中近東で教壇に立ち、また北アフリカ、トルコ、キプロス島、ヨルダン等にある遺跡調査団と共に過ごした。この時期彼は多くの絵を描き、その絵は初期のギリシャやローマ、ビザンチン様式の美術に影響を受けたものであり、その影響は現在の作品にも反映されている。
彼の作品は心を和ませるような素朴さ、非常に繊細な色使い、洗練されかつ厳選された質感とが組み合わさって成っている。古代の幻影やシンボルと今の時代のものとがマクドーウェルの手によって混じり合い、変化し、新しく生まれ変わる。
遠近法の使い方によって、しばしば彼の絵は平面的になりがちだが、絵に大きな影響を及ぼす詩的な表現力を高めることにより、現実を描くと言うよりむしろ何か連想させるような構図をもたらしている。
展示会:
アダム・ギャラリー (バース)
プリマベーラ (ケンブリッジ)
リセット・アルバート・ギャラリー (パリ)
ユーロ・アート 1992,1997 (スイス)
ラ・ディッフェレンス (ドイツ)
ザ・ブリティッシュ・ギャラリー (アメリカ)
イワノ・ファイナート (大阪)
褒章:
1990年 ウィンザー&ニュートン賞
1992年 ブラックストーン・ギャラリー賞
1985,96年 ジョン・ゴス賞
|