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私はニューヨーク州北部のローチェスター工科大学でコミュニケーション・デザインの勉強をしている時、初めて版画を制作しました。コミュニケーション・デザインと版画制作の学位をとった後､商業美術の分野で働き始めました。また､その間にエッチングの技術も上達し､最終的には版画の制作にかかりきりになりました。
私の技術､テクニック､そしてイメージは常に進化し､変化しています。そんな中で変わらないのは､私が、創りだしたイメージを通して日々見える日常の世界を理解することに大きな愛情を持っている、ということです。 私が創るエッチングの殆どはかなり小さいサイズのものばかりです。私の作品の一つ一つをご覧になると解っていただけると思いますが､エッチングは細かい部分を描くのに向いています。鑑賞する人をさらに惹き付けるために､私はよく構図の中に窓を描きます。その窓の向こうに、もう一つの別のイメージを体験することが出来ます。
エッチングを制作する時は､まず､平らな金属の板に酸を通さない蜜蝋／アスファルト製の下地で皮膜加工します。次に､この下地にスチールの針で構図の輪郭を刻みます。それから､この金属板を酸に浸します。そうすると剥き出しになったところだけ腐食してしまいます。構図の輪郭が充分に腐食したら､版画を刷る準備をします。金属板に注意深くインクを付けて､表面の余分なインクを拭き取りますと､引っ掻いたところだけインクが残ります。湿り気のある台紙をあてがい､フェルトのマットで押さえます。エッチング・プレスでこの「サンドイッチ」に大きな圧力を加えます。こうすると､台紙は金属板の凹んだ部分に押し込まれ､そこだけインクが付きます。台紙が乾いてから､小さな刷毛で一枚一枚手作業で水彩を施します。
私の作品はアメリカ各地のコンテストや展示会に出展されてきました。また､たくさんの賞もいただきました。アメリカ､カナダ、イギリス､日本の個人及び企業のコレクションにも含まれています。
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